『銀の匙』エゾノーのモデルになった実在の高校と漫画を比べてみました
『銀の匙 Silver Spoon』は、成績や教科書がすべてだった主人公の八軒勇吾が、エゾノーこと大蝦夷農業高等学校での生活を通じて少しずつ変わっていく話、だと私は思っています。
早速話が逸れますが、八軒(ハチケン)という苗字は全国で86世帯あるそうです。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~suzakihp/index40.html
この学校のモデルは、作者の荒川弘さん出身の北海道帯広農業高等学校だそうです。
以下が、帯広農業高等学校のホームページです。
http://www.obino.hokkaido-c.ed.jp/
ここの学校の酪農科学科の先生が、監修者としてマンガに名前が書かれています。
下の地図の「A」のマークが、帯広農業高等学校の所在地です。
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八軒は札幌の進学校から来ましたが、札幌からは距離が結構離れていることがわかります。
マンガの初めのほうに、「大蝦夷農業高等学校には農業科学科、酪農科学科、食品科学科、農業土木工学科、森林科学科がある」と紹介されていますが、帯広農業高等学校も全く同じ学科があります。
主人公の八軒たちが生活を送る酪農科のモデルとなった、酪農科学科の倍率は、平成24年度の0.9倍だったのが、平成25年度には1.8倍まで上昇(出願者数は35人から73人まで増加)したそうです。
食品科学科も同様に、マンガの影響?と感じられるくらい、志願者が増えていました。
実際の酪農科学科は、本州からの入学者は2年に1人くらいとのこと。ほとんど全員が北海道の人だそうです。
八軒も、他の生徒と違って夢や目的も無く入学してきたとはいえ、札幌の中学校出身ですし、本州から来る生徒は少ないみたいです。
マンガの影響で志願者が増えた、となれば、本州の入学者も一気に増えるのかもしれませんね。
また、御影アキたちが所属する馬術部も、実際に存在しているそうです。
部活の紹介ページに載っている『活動日時』には、土曜日の休み以外は、毎日6時から飼い付けと水やりをする、と書かれていました。
マンガで、顧問の中島先生から「馬術部は、馬の世話のため毎朝4時起き」と告げられるシーンがありますが、実際はもう少し遅いのかもしれません。
ホームページに載っていた最近3年間の進路データを見てみると、酪農科学科は例年40人くらいが卒業して、就職者が5~10人くらい、大学や専門学校などへの進学者が25人くらいと、大半はそういった方面に進んでいるそうです。
卒業後には、即、家を継ぐという人が多いのかと思っていましたが、卒業生の進路状況を見てみると、そうでもないようです。
『銀の匙』は、マンガ大賞の2012年に大賞になりました。
普段あまり漫画を読まない私が、2011年に大賞を獲った『3月のライオン』とともにコミック版を集めている、数少ない漫画です。
早いところでは明日の深夜からアニメが始まるとのこと。
私の地域では来週月曜日からなのですが、とても楽しみにしています。
アニメのTVCM動画です(youtubeのアニプレックス公式チャンネルです)