ダイエットの基本は見直すこと!箸置きダイエットを実践して分かったこと
『ためしてガッテン』で扱われ、話題になったそうです
ダイエット方法として、『箸置きダイエット』という名前で取り上げているブログなどが見つかりました。
調べてみましたが、初めて話題になったのは、2012年05月23日に放送されたNHKの『ためしてガッテン』で、似たようなことが取り上げられてからのようです。
『ある製薬会社で行われた成功率96%のダイエット法』という内容。よく噛んで食べる事で血圧やコレステロールが改善される。そのため、「箸の作法」に気を配ることがダイエットにつながる。こういった内容だそうです。
具体的な方法としては、以下に書かれています。良く噛む習慣が身につくまでは、箸を使う所作に面倒なほど気を配ることが良いとのことです。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20120523.html
『箸置きダイエット』は、「ゆっくり食べることが体に良いとは良く耳にするけれど、それを実行するのが難しいんだよな~」、という方に適した方法のようです。
私は「禅の作法」から教わりました
実は、私が初めて「箸置きを使うことがダイエットになるかも!?」とピンときたのは、インターネットやテレビ番組の情報ではなく、枡野俊明さんという僧侶の方が書かれた、『禅的シンプル仕事術』という本(2010年5月出版)を読んでいたときです。
![]() | 禅的シンプル仕事術 枡野 俊明 実業之日本社 2010-05-08
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この本では、禅の作法を取り入れることで、有意義な生活を送ることができる工夫がいくつも提案されています。難しいことが書かれているわけではありません。ちょっとした「気付き」を与えてくれる本だと思いました。
本書の1章『からだを整える』の節『食べる』では、食べることだけに精神を集中させることの大切さが述べています。不規則な生活や暴飲暴食は病の引き金になる、という観点で書かれています。
そして、そのための具体的な方法として次のように書かれています。
食事をいただくときは、一口ずつ味わってください。
そして一口食べたら、一度必ず箸を置くこと。
そうした食べ方をしていれば、絶対に食べすぎることはありません。
厳しい修行を積んできたお坊さんを見てください。ほんとうに美しい姿をしているものです。
実際に効果を確かめてみました
上記2点「食事に集中し、一口ごとに箸を置く」に気を配り、実践してみました。
いつも、テレビを付け20~30分くらいで食べ終えていた夕食で試してみました。
食事に専念するために、テレビや音楽のない静かな部屋で。たったこれだけで、自然と姿勢が正されました。今まであまり味わうことなく飲み込んでいたこと、食べ物に目を配ることなく食事していたことが良く分かりました。
また、一口ごとに箸置きへ、も実践しました。箸を置くことで自然と飲み込むまでの時間が長くなり、噛む回数も増えました。
私の家では小さい頃から食事中はテレビの電源が入っていました。それもあってか、食事に集中することがここまで大切なのかと気付かされました。
箸を置くだけでは、一口運ぶ量はさほど変わらないかもしれません。ところが、食事に集中するために聴覚情報を遮断し、視覚情報も食べ物だけとなれば、不思議なことに一度に箸で持ち上げる一口の量が自然と減るのです。
普段は食べ終わってからお腹いっぱい感がやってきますが、ゆっくり食べることで食事中にお腹が膨れてきます。また、同じ量を食べるとしても時間がかなり掛かるので、食べるのが嫌になってきます。
テレビが付いていれば、そちらで時間つぶしになりますが、目の前には食べ物しかありませんので飽きてきます(あまり良い表現ではありませんが・・・)。「今までこんなに食べていたのか」と気づき、翌日からはご飯の量を減らしました。
ダイエットの基本だと思いました
ダイエット方法は色々なものがあり、新しい方法も日々提案されています。ですが、その根底にあるものは、「食べ方を見つめ直すこと」なのではないでしょうか。
一口ごとに箸を置き、良く噛んでゆっくり食べることの有用さも良く分かりました。そして、食事に集中することも一緒に取り入れることで、更に良い効果が期待できるように感じました。
小さい頃から教えられてきた「食べ物に感謝しながら食べること」。これは、自身の健康にもつながることなのだと思いました。