光トポグラフィー検査の費用について思うこと

光トポグラフィーに関して、好意的に書かれているニュースやサイトが多いようですが、私は光トポグラフィーを何度か利用してみて、精度に対して疑問に思っている部分があるため、否定的に書いています。
その部分に関して、まずはそちらからお読みいただけると嬉しいです。

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光トポグラフィーのうつ病診断はあまり意味がないと思う理由

今回は、光トポグラフィーのうつ病検査にかかる費用に対し、思うことなどをまとめてみました。
まずは、国民健康保険が効くかどうかについてです。

保険適用されているのですね。どのような内容ですか?

「光トポグラフィー」として言語優位半球の同定と、てんかん焦点計測です。保険点数として670点が付きます。

この先進医療は保険点数が付くのですか?

先進医療では保険点数は付かないです。先進医療に係る部分の費用は、全額を受診者が自己負担することになります。

上記2点は、光トポグラフィーを製造販売している、日立メディコのホームページからの引用です。
http://www.hitachi-medical.co.jp/tech/based/nirs/principle/index.html

このように、うつ病診断では、今のところ自由診療扱いで全額自己負担となるそうです。

続いて、具体的な検査費用についてです。
うつ病の検査で光トポグラフィーを利用する際に支払う費用について、いくつかの病院ホームページを調べてみたところ、りんかい月島クリニックのホームページにあります、以下の1文が参考になるかと思います。

保険外の自己負担金額が概ね14000円から18000円前後、ここに保険診療の自己負担が加算されるため、合計金額は2万円を超えることも珍しくありません。

(引用:http://www.hikari-topography.jp/

このように、金額は高いところだと、2万円近い診断料を取っている病院もあるようです。
はっきり言いまして、光トポグラフィー検査の精度を考えれば、この額を支払うのはあまりに高いなと思います。
(私が精度に対して不安に思っている部分は、以前投稿した記事をお読みいただけると幸いです。光トポグラフィーのうつ病診断はあまり意味がないと思う理由

公的保険で自己負担が3割で済むようになり、5000円程度の支払いで受けられるようになれば、受けてみても良いという気もしますが、もし「うつ病検査にも国民健康保険が適用されます」となれば、私は「他に優先すべき病気があるのでは?」と疑問に思ってしまいます。

話が逸れるようですが、私は6年前にレーシック(角膜屈折矯正手術)を受けました。
手術を行った眼科のホームページを先ほど覗いたところ、私が受けた当時は両目で14万円だったと思うのですが、現在では8万円で受けられるそうです。
手術できる医院が増え、手術数も増えるに従い、価格も下げていったようです。
(レーシック専門クリニックではなく、地元の信頼できる眼科で手術しました。専門クリニックでも、当時と比べると価格がかなり下がっている印象を受けます。)

光トポグラフィーを使った診察は、平成25年6月1日時点で、全国に23病院あるようです。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/sensiniryo/kikan02.html
上記の厚生労働省のホームページで、情報が確認できます。
先進医療に指定されていないレーシックと比べるのは不適切かもしれませんが、レーシックの例のように、利用できる施設が増え、1病院あたりの受診数が減れば、自然と価格も安くなっていくかもしれません。
前述のとおり、光トポグラフィーのうつ病検査は、今のところ自由診療扱いですので。

ちなみに、私が以前光トポグラフィーの使い方を学んだとき、メーカーの方が装置の金額関係に少し触れられていました。
光トポグラフィーは、装置自体が非常に高額ですし、メンテナンス料金も掛かってきます。
私的には、光ファイバー(プローブ)の価格に驚きました。
1本パキンと折れてしまっただけで、かなりの費用が必要になります。
ですが高額といっても、MRIなどに比べればかなり安価ですし、やはり検査料金は安くなって欲しいなと思います。
光トポグラフィーは、MRIなどに比べて手軽で費用も安く、導入しやすいのがウリのはずですからね。

どうしても受けてみたい方は、かかりつけの医師に相談されてみてください。
その際、医師から光トポグラフィーに対して否定的に言われるかもしれませんが、それは本音だと思います。
このように言われたとしても、「この医師は、他の病院に行かれるのが嫌なんだな」とは考えないほうが良いと思います。

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