うつ病からの社会復帰に図書館通いが役立ちました

私がうつ病になって引きこもりがちになっていた頃、外出できる場所が限られていました。

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そんな私が、徐々にリズムを取り戻すことができたのは、図書館に通うようになってからでした。

うつになり、外に出られなくなった私

最初は、食べ物を調達することすら大変でした。

外に出られないので、ネットショッピングで保存食を買い、家まで届けてもらう。そんな日が数ヶ月続いていました。
それから、大きなデパートは難しいため、小さなスーパーやコンビニに食料品を買いに行っていました。

そんな私でしたが、「外に出られないことには、社会復帰は難しいだろうな」と思うようになりました。

何とかして、長い時間、外に出ていたい。そんなときに思いついた外出先が、図書館です。

近所の図書館に通いました

図書館は基本的に静かです。
みなさん、無言で熱心に読書されています。

私の近所の図書館は勉強禁止ですので、それがとても心地良かったです。
勉強している姿を見たり、ペンを走らせる音を聞いていると、落ち着かなくなるのです。

ただ、突然賑やかな嵐が襲ってくることがあります。
小さい子どもです。突然泣き出したり、大声で走り回ったり。
無邪気でかわいいのですが、うつ病のときはどうしても気持ちが不安定になりました。

そんなときは、「まぁ自分の思い通りになる訳ないか」と考え、そそくさと退出しました。

時間帯によって、にぎやかさが変わることに気が付きました。
その図書館では、昼前ごろから、小さい子どもを連れた親子が多く訪れるようでした。

開館から2時間くらいは静かなことが多かったので、朝起きて通っていました。
このことが、生活リズムを整えることにも役立ちました。

自転車で30分以上掛かる場所に、別の図書館があります。
そこは割と大きな図書館で、本の種類で部屋が分かれています。
専門書の集まった部屋はとても静かで、私はそこに通うようになりました。

思ったより騒がしく落ち着かないと感じれば、時間帯を変えたり、別の図書館に行ってみると良いかもしれません。

私が読んでいた本

図書館には、様々な本が置かれています。
医学コーナーには、うつ病に関する本のスペースが、結構たくさん確保されています。

読みやすそうな本に手を取ってみるのも良いと思います。

ですが、最初の頃の私は、そういった本をなかなか読み進めることができませんでした。
なるべく簡単に書かれていそうな本を選びましたが、頭に入ってきません。

読めないことでストレスとなってしまうのは良くないと感じた私は、「子ども向けの絵本」を読んだりもしました。

初めは、かなり抵抗がありました。
同年代の人たちはもっと難しい学術書などと向かい合っているのに・・・と。

「甥っ子に何か良い絵本がないか選んでいるんだ」と無理やり自分に言い聞かせたりもしましたが、なぜそこまで周りの印象を気にしていたのだろう、と今になって思います。

大人が読んでも心が温まる絵本もあります。
amazonで『絵本 大人』と検索してみると、結構たくさん出てきます。

私がよく読んでいたのは、大人に向けた、シンプルな内容の本です。
あまり厚みがなく、文字が大きいものを選んでいました。

例えば、以下の『大切な人に贈りたい24の物語』は、100ページちょっとのフォトブックで、文字量も多すぎず、読みやすかったです。

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こういった本が、哲学のコーナーなどにひっそりと置かれていました。
分厚い本が多いので、薄めの本は目に入りやすいかと思います。

どこか良い外出先はないか、と考えている方にオススメです

気分が良い日は数時間いましたし、疲れたり気持ちが重くなったら早めに帰宅しました。

図書館では割と気楽に過ごせましたし、少しずつ長居できるようになって、徐々に自信も付いていきました。

周囲を散歩できるようにはなったけれど、外でじっとしているのが難しい、と感じている方もおられるのではないでしょうか。
私がそういった感じで、病院の待合室などが落ち着かなかったです。

そういった場面に慣れるのにも、図書館の利用はとても効果的だと思います。

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