危険物取扱者乙種4類を受験してみた感想
先日、危険物取扱者 乙種第4類(乙4)を受験し、無事合格しました。
一般財団法人消防試験研究センターのサイトに受験者数が載っていますが、乙4だけで毎年30万人以上もの方が申し込む、かなり大規模な資格試験です。
この年間受験者数は日商簿記3級と同じくらいのようです。
あくまで私が受験した会場での様子ですが、こんな感じだったよというのを書いてみようと思います。
この資格試験は各都道府県でかなり異なっているようですので、あくまでも参考程度かもしれませんが。
また、出題された問題についても書いておきます。
試験開始前の様子
私の受験会場は、とある高等学校でした。
教室1室に35人くらいの座席が用意され、それが11クラスありました。
試験官が一人と、教室のドアの前に一人女性の方が立っていました。
ですが、試験の説明や顔確認など全て試験官一人でやっていたので、何のために女性の方がいたのか、最後まで分かりませんでした。
私の教室は、8割くらいの受験者が来ていました。
そのうち女性の方は3人おられました。
20代くらいの方や、40~50代と見受けられる方など、幅広い年齢層の受験者が居たように思います。
試験開始30分前には入室しておいてください、と受験票にて事前に通知されていたのですが、半分くらいの人がその時間を過ぎて入ってきました。
中には、開始まで5分を切っているのに、何食わぬ顔で入ってきた人もいて驚きました。
開始25分前から試験に関する注意事項の説明が始まっていたのですが、お構いなしに入ってくる人ばかりでした。
特に注意されることなく始まりましたが、さすがに試験開始後に来た人はいませんでした。
よく、「問題の難易度の割に、合格率が低い(30%前後)試験だ」と言われていますが、あまり検定試験慣れしていない方が多いのかなという印象を受けました。
20分ほどあった試験官による説明事項も、そこまで特別なことは言っていませんでした。
重要そうなのは、「申し込んだときと住所が変わった方は、問題・回答用紙と一緒に新しい住所を書いた紙を提出してください」ということくらいでした。
それなら、集合時間は15分前くらいで良かったのでは?とも思ってしまいました。
試験に関する細かな情報
問題用紙にも名前を書き、回答用紙と一緒に回収されました。
回収はされますが、TOEICとは違い、問題用紙への書き込みは自由でした。
問題用紙は多分A4サイズで、1ページに1~2問書かれており、文字の大きさも十分大きかったです。
他の検定と比べて、一回り大きく感じました。
別ページに問題や選択肢が続くこともなく、非常に解きやすかったです。
私は、試験開始1時間が過ぎたころに帰りました。
その時すでに、3分の2程度の方は試験を終えて退出していました。
東京などの一部の会場では試験当日に結果発表するらしいですが、私の申し込んだ場所では3週間後に発表だそうです。
3週間後の正午、公式サイトにて合格発表が行われ、無事合格しました。
発表直後は混みあってアクセスできないかもと聞いていましたが、問題なく見ることができました。
受験票は当日回収されてしまいますが、合格した受験番号一覧が掲示されるので、受験番号を控えておくことをおすすめします。
試験結果通知書と免状交付申請書は、合格発表の2日後の午前に届きました。
出題された問題について
私が問題集で問題演習をしていて、「選択肢で正しいものはいくつあるか」という問題が一番厄介だと感じていましたが、3つの科目それぞれで1問ずつ出題されました。
大半は、「正しい選択肢を1つ選べ」、「間違っている選択肢を1つ選べ」という問題でした。
また、問題の出題部分に、かなり偏りがありました。
危険物に関する法令科目で、危険物取扱者の制度の部分が4問も出題されました。
危険物保安監督者・危険物施設保安員の問題が2問(市町村長等への届け出、甲種または乙種の資格や実務経験が必要かどうか、といった辺り)、免状の交付や書き換えが1問(10年に1度顔写真を~等)、保安講習が1問(間違った選択肢で、『5年以内ごとに受講が必要』というのが出題された)。
法令科目は全部で15問ですが、まさか似たような箇所で4問も出題されるとは思ってもいませんでした。
私の利用した参考書では、危険物に関する法令科目の範囲は90ページほどありますが、そのうちたった8ページの中から4問も出題されたのです。
これだけ固まって出題されたのは、相当なレアケースかもしれません。
ですが、もし「この辺りは覚えきれなかったから出題されたら勘で答えよう」と思っていた人がいたら、合格はかなり厳しいだろうなと思いました。
合格するには、全ての範囲をまんべんなく勉強することが大切です。
全体的に、かなり細かいところまで問われる問題もありましたが、それらも参考書に載っているようなレベルでした。
例えば、運搬容器の決まり。
・固体の危険物は、95%以下の収納率。
・液体の危険物は、98%以下の収納率で、55℃の温度でも漏れないよう空間容積を十分に取る。
これら細かい数値を覚えていなかったら、選択肢を選べなかった問題もありました。
私の使った参考書は、「95%以下」「98%以下」「55℃」の部分はしっかり赤字で書かれていたので、確実に合格するには参考書の重要部分は細かい数値でも覚えておいた方が良さそうです。
勉強方法について
前回の記事で、私が具体的にやった勉強方法を詳しく書いています。
http://miso10.net/shikaku/kikenbutsu4study/
知識のない状態から、20時間程度の勉強で合格できました。
これから勉強を始める方や、勉強のペースが掴めていない方など、参考になれば嬉しいです。