全経の所得税法3級を受験してみた感想

経理業務に興味を持ち、日商簿記2級まで取得できた私ですが、会社員として所得税の知識を付けておきたいと思い、全経(全国経理教育協会)主催の「所得税法能力検定3級」を本日受験してきました。

マイナーな検定のためか、情報がほとんど得られませんでした。
ただ、3級に関しては毎回90%前後の合格率となっていることから、独学でも何とかなると考えました。

9割以上の得点は間違いなく取れたと思います。
今まで受験した検定の中で、最も合格を確信しています。

需要は少ないとは思いますが、せっかく受験したので様子をまとめておきます。

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私の勉強歴と勉強時間

以下の知識を持った状態から勉強を始めました。

・日商簿記2級に合格
・税法の勉強はほぼ未経験(以前取得したFP(ファイナンシャルプランニング)3級に出題されましたが、一夜漬けで合格したためすっかり忘れています)

なお、所得税法3級においては、簿記知識はほとんど関係ありません。
左側が費用で、右側が収益、程度が分かっていれば合格できる検定でした。

この状態からスタートし、全くの独学で7時間程度の勉強でほぼ満点(と思われる点数)が取れるようになりました。

試験当日の様子

制限時間が同じ1時間である、消費税法2級と同じ教室で行われました。
試験開始から30分~50分に退出可能、とのことでした。

消費税法を受験した方々は割と時間の最後まで残っておられましたが、所得税法3級受験者は、私含め6人のうち5人は時間を残して退出しました。
私は一通り解くのに30分で終わり、もう一度解き直して10分残して退出しました。

私が行った勉強方法

今回私は、何となく買ってみた協進社のテキストを利用しました。
これがとても良い出来で、スムーズに進めることができました。

知識と練習問題が交互に繰り返されていて、少しずつ自然と理解が進んでいく形です。
テキストと問題集がありますが、問題集は買ったものの使いませんでした。
少なくとも3級においては、このテキストだけで十分です。

税法の勉強の入門書として「入門の入門」シリーズが良いという情報があり買ってみたのですが、そちらよりよっぽど分かり易かったです。
「入門の入門」シリーズは、なんだかんだ辞書的な使い方もできるくらいの分量なのに、索引が無いのが不便だと感じています。

どちらにも模擬問題が1回分付いていますが、本番ではそっくりそのまま出題されました。
合格率が非常に高いので、毎回同様の出題形式なのだろうと思います。
ですので、このテキストさえ持っていれば、所得税法3級の過去問は購入する必要はありません。

以下に、アマゾンと楽天にて「協進社」の書籍を探せるリンクを貼っておきます。
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役立つ知識が短時間で得られました

今回の試験は、とても楽しみながら勉強できました。

所得税法3級の試験は、10種類の所得税の区分や控除のルールなどを覚え、その知識を駆使し穴埋めを進めることで、最終的な税額が算出されます。
まるで、簿記での仕訳を覚えることで精算表が埋められるような感覚です。

日商簿記3級よりも圧倒的にボリュームが少なく、勉強の進め方も簿記に通ずるものがあるように感じました。
簿記で挫折してしまった方や、これから簿記の勉強をしてみようと考えておられる経理業務と無関係の方は、案外この所得税法の勉強から始めてみるのも良いと思います。
お金を稼ぐ全ての人が関係しますし、控除の知識などは持っておいて損はないはずです。

数時間の勉強でしたが、勉強してみて良かったと感じています。
FPのタックスプランニングの範囲の勉強にもなりますし、意外と色々なところに広がっていく知識だと思います。

簡単に税法の勉強をしてみようと思っても、目標となるレベルが分からない。
税理士の知識ほどは必要がないが、確定申告に役立つ知識くらいは欲しい。
そういった方に最適な資格試験だと思いました。

私はこの調子で、全経の消費税法と法人税法も受験してみようと思っています。

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