私立大学は経済的に無理、と考える前に知っておくべきこと
私は高校卒業後、1年間浪人しました。
志望校の国立に落ちてしまい、受かった私立は東京の一等地で金銭的に難しいと判断したからです。
浪人して半年は、第1志望校の国立を目標にがんばっていたのですが、科目数が多くて間に合わないと感じたため、変更を考えました。
それまでは親には、浪人して学費の安い国公立大学に入る、と宣言していました。
最初は、金銭的な面で、私立大学はまったく考えていませんでした。
その際に私立大学をいろいろ調べてみて、はじめて分かったことがあります。
「レベルの高い私立大学は、国立よりも安く通える可能性がある」ということです。
レベルの高い大学であれば、大学独自の奨学金が用意されていることが多いです。
それも、給付であったり無利子の貸与が主です。
それ以外にも、少人数ですが企業などが給付してくださる奨学金もあります。
私はそういったものはもらったことが無いので詳しくは分かりませんが、面接などがあるようです。
また、その上でさらに国の日本学生支援機構で貸与も受けるという手段もあります。
国公立ではどの学部も入学金や授業料は同じのようですが、私立では学部により学費がかなり異なります。
医学部は特に顕著な例ですよね。
国公立で必要なお金は入学金と授業料くらいのはずです。
私が卒業した私立工学部(理系)では、実験費などという名目でさらに年間20万円くらい掛かりました。
情報系の学科では実験なども特に無いのに、化学系の学科と同じ費用を取られていました。
両親の経済状況や学業成績により、貸与を受けられない場合がありますので、そのあたりは良く調べてみてください。
私の入学した大学では、パンフレットに見開き1ページを割いてかなり細かく書かれていました。
結局私は、浪人半年の時点で切り替えた私立大学に合格することができ、奨学金をいただきながら卒業しました。
私は、私立理系学部4年間で、200万円以上の学費を給付していただきました。
学費の半額を4年間と、入学金の半額の給付です。
結果的に、卒業までに国立プラス100万円くらいの費用で通わせていただきました。
給付なので返済義務はありませんが、貸与奨学金の返済が終わり、生活が安定した際には、少しずつ卒業大学に寄付したいと思っています。
私の場合、学費の高い私立大学理系でしたが、大学に支払うお金は、国立大学プラス100万円くらいで済んでいるはずです。
特に学費の安い文系であれば、国公立よりも安く済む場合もあると思います。
掛かるお金の面で考えると、特に文系であればとにかくレベルの高い大学を目指すべきだ、と思います。
高校時代、周りには「お金が掛かるから私立大学は絶対にムリ!」と決め付けている人がたくさんいました。
また、私は学校独自の給付奨学金の存在はなんとなく知っていましたが、よっぽどできる人か、自分のレベルより相当下の大学でないと、給付を受けるのは難しいと考えていました。
私立はムリだと決め付けず、まずはいろいろと調べてみることをオススメします。