親御さんに読んで頂きたい、私が少人数の小学校に通って辛かった思い出 その1

私は小さい頃、田舎の公立の小学校で2年弱過ごしました。
全校生徒が20人ほどの、2学年1クラスの複式学級。とても小規模な小学校でした。

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そのときのことをふと思い出してみると、そういった学校に子どもを通わせたいと考えている親御さんの参考になるかもしれないことがありましたので、5時間かけて書いてみました。

もう20年近く昔になりますが、子ども目線からの感想です。
ネット上には、そういった学校に通わせた親の感想に比べ、通っていた子の感想は少ないように感じましたので、こちらの面からも検討していただけると嬉しいなと思います。

私は、少人数の小学校には良い思い出がないので、かなり否定的に書きます。

体験談は細かく書いたほうが良いと思ったところ、かなり長くなりました。
読むのが面倒な方は、3番目に続く以下の記事に、まとめとして箇条書きしましたので、そちらだけでもお読みいただけると嬉しいです。

親御さんに読んで頂きたい、私が少人数の小学校に通って辛かった思い出 まとめ

転校前の幸せだった元気な私

私は、1学年3クラスの普通の規模の小学校に入学しましたが、3年生から転校し、田舎の小学校に転入しました。

最初の小学校は平和でした。近所には仲良しの同級生がいて、面倒見の良い先輩がいて、昼休憩や放課後はいつも外で一緒に遊んでいました。
私はクラスで1番目立つような子で、毎日笑顔で走り回っていました。
クラスにはいじめも全くなく、とても平和で幸せでした。

当時流行っていたアニメ・スラムダンクの影響で、バスケットボールを近所の友達と毎日暗くなるまでしていました。

1.厳しい上下関係&礼儀に反した無邪気さを厳しく叱られました

新しい学校では、周りの大人が礼儀に対して非常に厳しかったです。
転入初日、無邪気に「先生~!これ預かっといてぇ~!!」と話しかけたところ、「目上の人にその言葉遣いはおかしいでしょ?」とじっと見つめられました。
周りの先生はニヤニヤ笑っています。
以前の学校の先生なら、「元気だねぇ~!」と笑って受け取ってくれました。

「これ・・・預かっといてください・・・。」数分言い直しさせられて出た、ぎこちない敬語。やっと受け取ってくださりました。

その後も、礼儀に対して厳しい指導が繰り返されました。
「通学中に近所の方と出会ったら、立ち止まってお辞儀して『おはようございます』と言いなさい」
全校人数が少ないため強制的に入らされたソフトボール部では、「先生や先輩の言うことをききなさい」。日常でも、先輩にはしっかり挨拶し、敬語を使わなければ叱られました。

「せんせぇ~!おはよぉ~!!」が許されず、「おはようございます」しか認められませんでした。
「子どもは元気の良さが一番!他の人を傷つけなければそれで良い」という小学校から、「目上の人には逆らわず、常に敬意を払いなさい」という小学校への転校は、私の性格に大きく影響を与えました。

2.水面下で起こっていたイジメ

私が転入したとき、既に一人の男の子がいじめの標的になっていました。
肉体的な暴力ではなく、汚いから近寄るなと除け者にするような、精神的ないじめでした。

入ってきて早々、私もいじめに加わるように指示されました。
私はそれを拒否しました。元気いっぱいで騒がしかった私でも、人を傷つけてはいけないことは分かっていました。
ただ、その子を助けることもできませんでした。

いつものようにいじめが繰り広げられている最中、担任の先生が教室に入ってきました。
いじめた生徒は立たされ、強く叱られました。その中で、加わっていなかった私はほとんどお咎めなし。「見ているだけではダメだ」とは叱られましたが、いじめていた生徒に比べると軽い叱責でした。

それが気に入らなかったらしく、私もいじめの標的にされるようになりました。

3.やりたいことができず、主体性も笑顔も消えました

新しい学校の地域ではスラムダンクのアニメ放映がなく、誰もバスケットボールには興味がありません。

「バスケしようよ!」最初のうちは周りを誘っていた私ですが、結局誰も応じてくれませんでした。
帰宅後に庭のバスケットゴールに一人黙々とシュートを打っていましたが、次第に全くやらなくなりました。

なぜなら、放課後は部活動のソフトボールがあるからです。人数が少ないので強制入部、その他の選択肢はありません。

以前の学校で遊んでいたバスケットボールでは、背の低い低学年にもたくさんパスをしてくれて、シュートをミスしてもドンマイと声を掛けてくれた、お兄ちゃんのような先輩。
そんな人は、新しい学校には一人もいませんでした。

次第に私は、休憩時間ひっそりと過ごしたいと思うようになりました。
ところが、「何で見とるだけなんじゃ!参加せんか!」の声。
きっと先生には悪気はなく、子どもなら元気にみんなで遊べよ、という声掛けだったのだろうと思います。

ですが、私にとって嫌々参加させられるサッカーや野球は、所詮人数あわせ。どちらもやったことのなかった私がヘマをすると、先輩から厳しい言葉を言われてしまうので、全く楽しくありませんでした。

やりたくないことでも、人数が少ない学校なので断れずやらなければならないことがたくさんありました。
「今日は○○して遊ぼう!」以前は主体的だった私ですが、ここでは先輩の言うことが絶対です。高学年が今日はサッカーだと言えば全員でサッカーなのです。

逆らうことはできません。いじめがエスカレートするかもしれませんし、部活で「しごき」のターゲットになるかもしれないからです。
野球が嫌いな私は、早く帰りたかったのです。

長くなりますので・・・

この時点で2000文字を大きく超えたので、以下に続きを分割しました。

親御さんに読んで頂きたい、私が少人数の小学校に通って辛かった思い出 その2

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